Image94

F1を見ていると、強いチームが見せるテクニックにびっくりする事があります。
だから優勝するんだなと思ったりします。
そのようなテクニックはきっと目に触れないものも含めて多くあるのだろうと思います。
その中から私が気づいたごく一部かも知れませんが書きたいと思います。

逆に、弱いチームでできもしない事を言ったり、それは違うでしょうという我田引水的な事を言うチームがあります。
最近も”うちのPUは1000馬力出ている”とか、明らかに格上のチームPUを捉まえて”あのPUはうちのPUより格下だ”といったり・・・・。
そういうチームはおいておいて・・・

今回取り上げるチームは、やはり6連覇のチーム、メルセデスAMGです。
正直レッドブル・ホンダに勝ってほしいのですが、強いところから学べる事もあると思います。
私が見ていてこれは、やるなと思った事は下記のような事です。

1.ダミースタート
予選時に、スタートするかのように見せかけてコース入り口で待機。
ほかのチームを行かせて後に続く。
2019年も何回か使いました。
目的は、トゥ(ストップストリーム)を得る為に、ほかのチームを先に走らせます。
正直、王者のすることかと思ったりしますが、王者がやるからこれもテクニックのひとつと思ったりもします。
弱いチームが行なえば、袋叩きに会う可能性もあるようにも思います。
とにかく、ほかのチームはここまでやりませんが、実際に行なったテクニックのひとつです。
これは、アゼルバイジャンGPの予選時に行なわれました。

2.ダブルストップ
連続して2台のマシンをピットに入れるという事。
ピットのいれる絶好のタイミングというのがあります。
そのときに、2台のマシンをピットに入れる事ができれば効率はよくなりますが、リスクもあります。
先に入れたマシンにトラブルがあればダブルストップは失敗します。
これは中国GPでも行なわれ成功しました。

3.優秀なレースストラテジスト(レース戦略立案者)がいる。
これは直接のテクニックではありませんが・・・・。
優秀なストラテジストを抱え、その任にあたらせるというのは広義のチームとしてのテクニックと理解してもよいと考えます。
仕事は、レースの戦略、ピット戦略、タイヤ選択、フリー走行のプログラム等多岐に渡るそうですが、メルセデスAMGの担当者は優れていると感じます。
もちろん勝っているから、そう感じる事もあるでしょうが・・・。
メルセデスAMG以外で逆にうまくいかなかった例が二つあリます。
2019年第1戦オーストラリアGP、ガスリーは予選Q1敗退しました。
ガスリー(レッドブル・ホンダ)は、予選Q1の最初のアタックで6番手につけました。このタイムで突破できると判断したストラテジストは二回目のアタックを指示しませんでした。結果、タイムは次々と更新され17番手に沈みました。
モナコGPでは、ルクレール(フェラーリ)が予選Q1敗退になっています。これもガスリーと同様です。
トップ3チームでもガスリー、ルクレールと判断ミスが起っていますが、メルセデスAMGはこのミスが少ないように思います。
それだけ優秀なストラテジストがいるということでしょう。
また、メキシコGPでは顕著にその優秀性を見せ付けました。
通常40周しか持たないといわれていたハードタイヤで48周を走りきり、ハミルトンを優勝に導いています。
もちろんタイヤにやさしいハミルトンの走りはあるでしょうが、その走りも考慮して48周もつと判断するストラテジストが優秀という事でしょう。

個人的には、このレースストラテジストは、AIに取って代わられるのではないかと思います。
色々なケースを想定し、どのようにすれば一番速くゴールに届くのか?
路面状況や天候、アクシデント等は伝えないといけないと思いますが、もう既に導入されているかも知れませんね。

上記3点以外にも書きたいことがありますが今回これくらいで。
勝負は、強いものが勝つとは限りません。
勝った者が強いと思うのです。そして、勝つためのすべを多く知っているものが強いんだと思うのです。
だからメルセデスAMGはチーム6連覇。
メルセデスAMGは強いですが、今季レッドブル・ホンダにはメルセデスAMGに競り勝つレースをしてほしいと思います。